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チベット政策の裏側 活仏が明かす

2011年11月16日
【新唐人2011年11月16日付ニュース】今年3月以来、中国大陸ではすでに11人のチベット僧が焼身自殺しました。この内情について、現在インドで亡命生活を送るキルティ・リンポチェ氏にうかがいました。

キルティ・リンポチェ氏は中国四川省・アバ県のキルティ寺院の活仏だったものの、現在は、インドでの暮らしを余儀なくされています。キルティ寺院は120年の歴史を持つ、地元でも最大規模の寺院。今年多発しているチベット僧の焼身自殺事件は、ここから始まりました。

中国当局は、チベット仏教の慣習を利用して、嘘の宣伝をしているとリンポチェ氏は発言。

キルティ寺院の活仏 キルティ・リンポチェ氏
「当局による嘘の宣伝の例ですが、チベット仏教の慣習では寺院には護法殿があります。護法殿には小型武器が置かれ、チベットの刀や小型銃もあります。チベット族が置いたのは二度と殺生と狩をしないと誓うためです。当局はこの現象を利用して、現代武器を混入し撮影した後、中国人に見せつけ、これらの武器は政府に反対するためだと言いふらします」

当局は、名誉を傷つけるためには手段を選ばないそうです。

キルティ寺院の活仏 キルティ・リンポチェ氏
「極めてあくどいやり方もあります。当局はポルノディスクを集め、キルティ寺院で発見したと言いふらします。キルティ寺院の法師は偽だと思わせるためです。ポルノが見つかったからです。これは非常に悪辣な言行です」

あくどい行為は、これにとどまりません。キルティ寺院にはエイズさえ発生しているとのデマを流したほか、最初に焼身自殺を図った僧侶に、警察と医療関係者はとても良くしてくれていると言わせたそうです。

また、僧侶に対し政府への服従を求めたり、僧侶の信仰を侮辱したりすると当局を非難します。

キルティ寺院の活仏 キルティ・リンポチェ氏
「最近 当局は寺院で愛国主義を強化しています。焼身自殺と関係しているでしょう。愛国主義教育ですが。出家人にとってダライ・ラマこそが最高の師です。愛国主義教育では僧侶にダライ・ラマの肖像を踏むよう求めます。これはチベット族や出家人にとって、口に出すことさえ出来ない行為です」

焼身自殺をした僧侶の家族も、殺人罪で有罪が下されたといいます。

さらにリンポチェ氏によると、当局は1万から3万元の奨励金を出して、僧侶が俗人に戻るよう促したり、出家する年齢を制限したり、愛国主義教育を拒んだ僧侶を追放したりしています。

現在、チベットで起こっている惨劇は、中国当局の冷酷な宗教政策が招いたと指摘。この政策を変えて、チベット族との対話を始めてほしいと訴えます。

また先日、2歳の少女が車にひき逃げされ、18人が見てみぬ振りをした映像に、とても心が痛んだとも発言。庶民のモラルの低下の表れだと指摘し、当局の残酷なチベット政策もモラルの問題だと述べました。

新唐人テレビがお伝えしました。

【禁闻】格尔登仁波切:中共政策导致自焚.html


 

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